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ホノルルフェスティバルが4年ぶりにリアルで! 自然や文化があらためて教えてくれた交流の魅力

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ホノルルフェスティバルが4年ぶりにリアルで! 自然や文化があらためて教えてくれた交流の魅力

2023年3月、ハワイ最大の文化交流イベント「ホノルルフェスティバル」が、ようやく戻ってきました!コロナ禍でもハイブリッド形式では実施していたものの、リアルで開催されるのは実に4年ぶり。日本からも多くの人が訪れ、久しぶりのハワイを存分に楽しんでいました。

またJTBでは、このホノルルフェスティバル開催中に、著名人が旅にまつわるさまざまなトークをおこなう「JTB旅行文化講演会」を実施しました。大いに盛り上がったそれぞれのイベントの様子をお伝えします!

日本とハワイ、お互いの文化をさらに深く知るために

ハワイ最大の文化交流イベント「ホノルルフェスティバル」

ハワイ最大の文化交流イベント「ホノルルフェスティバル」 ©HonoluluFestival

「ホノルルフェスティバル」(2023年)の様子

4年ぶりのリアル開催とあって、国内外からさまざまな団体が参加しました! ©HonoluluFestival

今や人口の5分の1を日系人が占め、年間150万人近くの日本人が訪れるほど特別な関係になっている日本とハワイ。もっとお互いの歴史と文化を深く知りたいという思いから1995年に誕生したのがホノルルフェスティバルです。「異民族の文化交流によって平和的な生き方を模索すること」を目的としたハワイ最大の文化交流イベントで、JTBはその理念に共感し、発足時から支援・協賛をしてきました。

フェスティバル期間中は、市内のさまざまな場所で、日本各地のお祭りをはじめ文化・芸能ならびに武道・スポーツ、手芸などに触れることができます。さらに、ステージパフォーマンスや、教育・交流プログラム、展示などのクラフトフェアや縁日、大規模なパレードや花火なども開催。ハワイの人たちが日本の文化を体感できる機会になると同時に、日本人にとってもハワイの国際色豊かな多民族社会の文化を感じられる場となっています。

すでに定番になっている出し物もあれば、今回新たな取り組みとして登場したものも。さっそくいくつかのプログラムを振り返ってみましょう。

直径8㎝の「ゲンキボール」でアラワイ運河をきれいに!

アラワイ運河に集まった地元の子どもたち(ホノルルフェスティバルにて)

アラワイ運河に集まった地元の子どもたち ©HonoluluFestival

まずは「アラワイ運河」で実施された「ゲンキボール」のイベントをご紹介します。「アラワイ運河」とはアラモアナ地区とワイキキ地区のあいだを流れる運河のこと。この運河は、もともと泳げるほどきれいだったにもかかわらず、人口増加や街の発展に伴い泥やゴミが蓄積し、昨今では大きな問題になっていました。
そこで今回のホノルルフェスティバルでは、このアラワイ運河を昔のようにきれいにするための活動の一環として、「ゲンキ・アラワイ・プロジェクト」という団体の協力のもと、1,000個の「ゲンキボール」を運河に投げ込むイベントをおこなうことになったのです。

アラワイ運河に投げ入れられたゲンキボール(ホノルルフェスティバルにて)

アラワイ運河に投げ入れられたゲンキボール ©HonoluluFestival

この直径8㎝ほどの泥団子のようなものが「ゲンキボール」です。しかしなぜこれを投げ込むことで運河がきれいになるのでしょうか。実はこのボールには微生物が含まれていて、水路の底に溜まったヘドロを分解。浄水作用を促すことで、運河から水が流れ込む海を、生き物が住みやすい環境に整えてくれるのだそう。JTBは今回のイベントに先立ち、「JTB地球いきいきプロジェクト(※)」の一環で、このボールを準備していました。

投入イベントは、地元の小中学校に通う280名からスタートし、3日間で合計680名もの人々が参加するなど大盛況となりました!川に向かってボールを投げること自体が楽しく、さらに運河がきれいになるとあって、一人で何度も投げている子どもの姿も。地元のメディアもこの活動を大きく取り上げ、多くの方にとって環境問題を考えるきっかけになりました。

投げたゲンキボールをのぞき込む子どもたち(ホノルルフェスティバル)

投げたゲンキボールをのぞき込む子どもたち ©HonoluluFestival

ぜひ動画でもご覧ください(YouTube)

4年ぶりのパレード、目抜き通りを「大蛇山」が練り歩く!

次にご紹介するのがグランドパレードです。グランドパレードは、ハワイに行ったらほとんどの人が一度は歩くであろうワイキキの目抜き通り「カラカウア大通り」にておこなわれます。一流ホテルやレストラン、高級ブランド店が並び、朝から晩まで多くの人が行き交うあの大通りを通行止めにすることからも、その規模がおわかりいただけるかもしれません。

パレードの数日前まで悪天候が続いていたホノルルでしたが、この日は快晴!弘前ねぷたにお神輿、フラダンス、よさこい、チアリーディング、マーチングバンドなど約60団体が参加し、沿道に詰めかけた観客を盛り上げました。

迫力満点の大蛇山(ホノルルフェスティバル)

迫力満点の大蛇山 ©HonoluluFestival

特に大きな歓声があがったのは、「ホノルル大蛇山(だいじゃやま)」!ハワイ州と姉妹県州関係をもつ福岡県大牟田市のお祭り「大牟田大蛇山」の山車を譲り受け、2008年から多くのボランティアによって運行されています。本場さながらの高らかな鐘を鳴らし、火を噴き、煙を撒き散らしながら練り歩く様子は、一度見たら忘れられないほど!地元ハワイの人たちからも人気で、今年も日本とハワイとの交流に貢献していました。

長岡花火に込められた、日米の平和への意志

そしてフェスティバルの最後を飾るのは、「これを見ないとホノルルフェスティバルは終われない!」といわれるほどファンの多い長岡花火です。そもそも「なぜホノルルフェスティバルで長岡花火?」と思われる方もいるかもしれませんが、これに実は山本五十六が関係しているのです。

きっかけは2007年8月、ホノルルで開催された日米市長交流会議。当時の長岡市長がホノルル市長との懇談で、日本海軍に攻撃された真珠湾のあるホノルル市と、米国軍の空襲で焼野原になった長岡市の関係を、山本五十六のエピソードとともに説明したことでした。本当であれば憎しみの感情が芽生えてもおかしくない両都市が結びつき交流してこそ、日米友好の深化や平和への貢献になる。そんな思いから良好な関係づくりに取り組んできました。
そして2012年には姉妹都市にもなり、この年からホノルルフェスティバルの最終日には長岡花火が打ち上げられるようになったのです。この長岡花火には、平和に向けた強い意志が込められているのですね。

大輪の花火が、ホノルル沖にあがる様子は圧巻。(ホノルルフェスティバルにて)

大輪の花火が、ホノルル沖にあがる様子は圧巻!  ©HonoluluFestival

今年も約15分間にわたって、ホノルルの夜を飾った長岡花火。盛り上がりは最高潮に達し、そのあまりの迫力に、なかには感動して涙を流している観客の姿も。4年ぶりの花火は今までにも増して、多くの人々の心に残ったのではないでしょうか。

「旅の魅力」を発信しつづけるJTB旅行文化講演会

さて、もう一つ、ホノルルフェスティバルの開催期間中に実施されたのが、「JTB旅行文化講演会(以下、旅行文化講演会)」です。1983年に「旅行文化講座」としてスタートし、各界を代表する著名人を講師とした「旅」にまつわるとっておきのトークや、その道の専門家ならではのユニークな講演をおこなってきました。2020年には芸術文化を通じて豊かな社会づくりに参加する企業に贈られる「This is MECENAT」にも認定され、人々に「旅の魅力」を感じていただける機会となっています。420回目となる今回は、JTB創立110周年を記念し、初めて海外での開催となりました。

JTB旅行文化講演会 ハワイツーリズムオーソリティのカラニ・カアナア氏による基調講演

ハワイツーリズムオーソリティのブランド責任者、カラニ・カアナアナ氏

今回の旅行文化講演会は「サステナブル・ツーリズム」をテーマに開催。第一部ではハワイツーリズムオーソリティ(※)のブランド責任者、カラニ・カアナアナ氏より「リジェネラティブ・ツーリズム(再生型観光)への取り組み」について、基調講演をいただきました。
再生型観光とは、旅行者がその土地に足を踏み入れる前よりもさらに良くして帰ろうという意識をもって旅することです。コロナの影響や景気後退から「再生」してツーリズムを活性化していこうという力強いメッセージが述べられました。

さらに第二部はスペシャルトークとして、「~サステナブル・ツーリズム~私たち旅行者ができること」のテーマでパネルディスカッションを開催。チャリティソングやSDGs応援ソングなどサステナブルな活動をおこなっているアーティスト島谷ひとみ氏をパネリストに、ハワイ州観光局日本支局長のミツエ・ヴァーレイ氏、そしてハワイを拠点に活躍されるタレントのサーシャ氏をお迎えしました。

※ ハワイツーリズムオーソリティ:ハワイ最大の雇用を創出する観光産業を戦略的に支援、管理するために1998年に設立されたハワイ州の観光振興機関

JTB旅行文化講演会の様子(ホノルルフェスティバルにて)

パネルディスカッションでの軽快なトーク。会場は和やかな雰囲気に包まれました。

ご覧のとおり、会場はほぼ満席。お集りいただいた方々はときに頷き、ときにはクイズに頭を悩ませながら(!)、講演に聞き入っていました。
ミツエ氏のお話にもありましたが、ハワイ州観光局はいま「マラマハワイ(ハワイを思いやる心)」を提唱し、旅行者にもハワイを守るためのさまざまな心掛けをお願いしています。今回の旅行文化講演会を、ハワイの未来、ひいては世界中の観光地のサステナブルな未来につなげていきたいものですね。

リアルな場で五感をフル活用してこそ、真の交流につながる

最後に、JTBグループのCCO(チーフ・コミュニケーション・オフィサー)の髙﨑が、今回のホノルルフェスティバルおよび旅行文化講演会について振り返ります。

JTBグループ CCO 髙﨑 邦子

JTBグループ CCO 髙﨑 邦子

「4年ぶりのハワイは、変わらない温かさで私たちを迎えてくれました。人の往来ができない期間、交流を絶やさないためのさまざまな取り組みをおこなってきましたが、実際に現地にいってみると、その土地の自然や文化に実際に触れることや五感を駆使して感じることの大切さをあらためて認識させられました。当社のドメインは「交流創造事業」です。これからも新たな出会いや人々の相互理解につながる、交流の機会と場を創造していきます。そしてかけがえのない自然や文化の魅力を率先して守っていきたいという強い思いを実践してまいります」

ホノルルフェスティバル、そして旅行文化講演会のレポートはいかがでしたでしょうか。どのイベントにおいても交流を待ち望んだ参加者の皆さまの声が聞かれ、またそれを語る笑顔もとても印象的で、リアルな交流が持つパワーを感じました。

JTBではこれからも、さまざまなイベントや交流機会の提供を通じて、つながりをつくり、人々の笑顔や相互理解に貢献していきたいと思います。

ホノルルフェスティバル公式HPはこちら

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