JTB

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地域の魅力創出

地域社会への貢献

JTBグループは、観光地マネジメントを行うDMC(Destination Management Company)としての役割も自覚し、国内では各都道府県で地域の観光経営への貢献に取り組んできました。海外でも旅行客の受け入れを通した地域の観光への貢献を意識しています。
地域の企業・学校・行政との連携があることを活用し、旅行以外のさまざまな形も含めたパートナーシップを生み出し、持続可能な社会の実現に貢献したいと考えています。

主な取り組み

地域社会への貢献
SDGs未来都市や脱炭素地域づくりの推進など、国や自治体の政策も大きく変化している中で、JTBグループの地域交流事業においても、サステナビリティを意識して持続可能な地域づくりのための取り組みを推進し、地域社会へ貢献してまいります。

JTB地球いきいきプロジェクト

JTB地球いきいきプロジェクトイメージ

お客様や地域の皆さまとJTBグループの社員が一緒になり、元気な未来を創造していく活動です。 観光地での清掃活動をはじめ、自然環境の保全活動、歴史や文化の学習体験など、地域の特色を活かしたプログラムを国内外で展開しています。※ このプロジェクトは、1985年から続く「観光地クリーンアップキャンペーン」を2012年のJTB創立100周年を機に改称したものです。
※ 2012年から2020年までののべ参加人数。1985年からののべ参加人数は13万人以上。

地産地消の推進
JTBグループでは「料理マスターズシェフスポットコンサルサービス」を提供しています。日本有数のプロの料理人から、食に課題意識を持っている地域の自治体や生産者がアドバイスを受けられるサービスです。
「地元だけでは地元資源や食材の価値に気付くことが難しい」「来訪者の目線で考えることが難しい」「食材を活かすプロ、目利きできるプロとのネットワークがない」といった課題を解決し、地域活性化に貢献するプログラムです。

食と農での持続的な地域づくり
農業を基点とした食・観光との連携により、地域の新しい魅力を創造するリーダーの発掘・育成から、地域の様々な事業者の連携による持続可能な事業の創造まで、単なる教育では終わらない一貫した地域活性化カリキュラムの「食農観光塾」を提供しております。

人流による地域課題の解消

アグリケーションイメージ

山梨県八ヶ岳エリアでは、地域農村地の課題である耕作放棄地等を、教育団体向けのフィールドとして利活用するプログラム「アグリケーション」を提供しております。
「日当たりが悪く採算が合わない」等の理由で耕作放棄地となった場所などを農業体験の場とすることで、従来の農産物販売以外の収益を地域に還元し持続可能なモデルとしております。

高付加価値化による地域産業の振興

丸亀うちわイメージ

香川県高松市周辺エリアでは、地域の伝統的工芸品と日本を代表するクリエイターをつなぐことで、伝統的工芸品に新たな価値を付加し次世代へと継承していく「讃岐リミックス」を毎年開催しております。
この取り組みでは「讃岐桶樽」・「盆栽」・「丸亀うちわ」などが現代風にアレンジされ、新たな魅力が生まれました。このように持続可能な地域の産業振興にも力を入れております。

交流文化の創造

JTBは創業110年を超える企業として、交流文化をつくりたいと考えています。現在に至るまで『るるぶ』ブランドを冠した旅行情報誌やWebサイトによって、日本国内宿泊施設の情報を提供することで、旅行業界のトレンドをつくってきました。
また、CSR活動を起点に、交流文化に関する取り組みを長年続けてきました。
コロナ禍で交流文化が大きく変わろうとしていますが、新交流時代を目指して貢献を続けたいと考えています。

主な取り組み

コロナ禍では、旅行情報を求める声が少なくなったため、『るるぶ』の無料公開や、新しいコンセプトの情報提供に取り組んでいます。

るるぶ無料公開

るるぶ無料公開イメージ

旅行・ライフスタイル情報を提供する株式会社JTBパブリッシングは、旅行情報誌「るるぶ情報版」の国内・海外版約200点の電子書籍を、期間限定で無料公開しました。
学校の一斉休校、外出自粛要請と、自宅で過ごす時間が増えているなか、「るるぶ情報版」国内版、海外版の閲覧による"エア旅行"で、下記の実現を目的として公開に踏み切りました。
・世界各地を想像で旅する
・各地域の地理や観光地、名産品を知る、学ぶ
・再び旅行ができる状況になったときの旅のプランニング

るるぶ宇宙

るるぶ宇宙イメージ

株式会社JTBパブリッシングは、旅行情報誌「るるぶ」初の"宇宙"のガイドブックを出版しました。
コロナ禍以前は当たり前だった「旅行」が気軽にできない状況で、「るるぶ」編集部は「家でも楽しめる旅行先」として新たに「宇宙」エリアに挑戦。ニュースで宇宙に興味を持った方でも親しみやすいように、「るるぶ」が得意とするビジュアル重視の誌面で、宇宙開発や宇宙旅行の最新事情を分かりやすく紹介しました。
具体的には、太陽系の惑星の見どころ案内や、実際に購入できる宇宙食の紹介、JAXA の宇宙センターをはじめ宇宙関連スポットのガイドなど、バラエティに富んだ内容を掲載し、既存の「旅行」にとらわれない文化を生み出しました。

世界の街歩き
新型コロナウイルス感染拡大を機に、現地に暮らすJTBグループ社員が、Twitter上で海外の動画配信を開始しました。海外旅行気分を味わえるオンラインツアーも多数公開しており、新たな交流文化の創造に寄与しています。

旅行文化講演会

旅行文化講演会イメージ

JTB創立70周年を記念し、1983年から開催されている講演会。
第1回の斎藤茂太氏を筆頭に、各界を代表する著名人を講師に招き、「旅」にまつわる話題や、専門家ならではのユニークな講演を行っています。
コロナ禍において、リアルでの開催が困難な時期にはオンラインという手法を導入。2022年3月に国際ジャーナリストのモーリー・ロバートソン氏を招聘し、「変わりゆく時代との調和」をテーマに講演を開催しました。2020年には、芸術文化を通じて豊かな社会づくりに参加する企業に贈られる、活動のシンボルマーク「This isMECENAT」の認定も受けています。

JTB 杜の賑い

杜の賑いイメージ

「地域に埋もれた祭りや芸能を発掘し、旅の中でお楽しみいただく」をコンセプトに、郷土の伝統芸能を一堂に集めたJTBグループのオリジナルイベントです。
1982年より全国各地に新しい旅行需要を創出しながら、地域観光の活性化に貢献してきました。
交通公社協定旅館連盟(現JTB協定旅館・ホテル連盟)の25周年記念事業並びに、JTB創業70周年記念商品の位置付けで昭和56年に企画され、誕生しました。当初は国内旅行素材開発を目的に開催されましたが、年を重ね、回を重ねるごとに、単なる観光商品ではなく、地元自治体、観光関係機関との連携などから発展的に規模が拡大し、近年では、地域における伝統文化の保護育成、若者たちの創作芸能への芸術支援や、地域活性化事業としての色彩を濃くしながら、全国各地で開催されているステージイベントです。

ユニセフ外国コイン募金

ユニセフ募金イメージ

海外旅行や出張で余った外国のコインや紙幣をユニセフへ寄付し、世界の子どもたちのために役立てる活動に、JTBも協力しています。その他社会貢献活動を行っています。

特徴的な取り組み

環境にやさしいモビリティの導入で、地域に貢献

環境配慮型・観光MaaS*1「NIKKO MaaS」、日光地域で登場

栃木県の日光地域において国内初の環境配慮型・観光MaaS「NIKKO MaaS」のサービスを開始しました*2。
これは国内初の環境配慮型・観光MaaSです。歴史・文化施設等の拝観・入場チケット、ネイチャーアクティビティ等の観光コンテンツも検索・購入。
従来は、チケット手配・レンタカー予約・観光コンテンツ検索をそれぞれのサイトで個別に行っていましたが、このサービスを使用することによりスマートフォン1台でワンストップに行えます。*1 Mobility as a Service の略。旅行者が、複数の公共交通やそれ以外の移動サービスを最適に組み合わせて検索・予約・決済等を一括で行うサービス。*2 東武鉄道、JTB、栃木県、JTBコミュニケーションデザイン、オリックス自動車、トヨタレンタリース栃木によるサービス。

100年先を見据えた、産学官金連携プロジェクト

SDGs未来都市で生まれた「信濃おおまち みずのわプロジェクト」

長野県大町市との産学官金連携で「信濃おおまち みずのわプロジェクト」を発足。
大町市は2020年7月に国から「SDGs未来都市」として選定されており、「水が生まれる信濃おおまち」としてさまざまな取り組みを行っています。今回は大町市と、SDGsの取り組みを積極的に推進している企業が中心となってサステナブルなモデルタウンの構築を推進。
自然と人とのやさしいコミュニティを育むことで、大町市民と共に100年先を見据えた「まち・ひと・しごとづくり」を実現していきます。

地元観光局との協業で、サステナブルな旅を広げる

カナダ観光局・スイス政府観光局とJTBグループがパートナーシップを締結

JTBとカナダ観光局は、コロナ後の未来につながる新しいツーリズムを提案し、定着させるために3年間のパートナーシップを結び、サステナブルな旅行体験ができるカナダの旅「TSUNAGARI旅」を企画しました。ツアー参加者が現地の自然や人々の暮らしを共有、体感できると同時に「リジェネラティブ・ツーリズム(再生型観光)」*の考えを実現できるものです。
また、JTBヨーロッパグループでは、スイス政府観光局と協業し、スイス・サステナビリティ・ツーリズム「Swisstainability」を推進する3年間のプログラムの導入を決定しました。
ディスティネーション側でのSDGsの取り組みへの各サプライヤーの巻き込み、及びアジアの販売拠点におけるサステナブル関連商品のマーケティング・プロモーションの実施・促進役を担います。
他にもサステナブルなトラベルエキスパートになるべく、自社社員や顧客へのラーニングプラットフォーム構築も行います。
スイスツーリズム業界全体のサステナビリティの促進・貢献へ向けての取り組みです。
*旅行先に着いたときよりも、去るときのほうが環境がより良く改善されている状況を目指す観光