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地域の魅力創出

地域の魅力創出

JTBグループは、交流を創造する上で、地域で過ごす充実した時間をお客様に提供するだけでなく、地域の魅力を創出する活動や地域の権利を守る活動も重視しています。

地域の支援

地産地消の取り組みの紹介や地域の雇用創出に貢献します。

地域コミュニティの支援

地域の経済的効果だけでなく環境・文化・社会の観点も考慮した観光地開発に取り組むとともに、先住民の権利にも配慮します。

オーバーツーリズム対策

JTBグループでは、観光地に観光客が数多く訪れることにより、地域社会や環境、景観などにダメージを与えるオーバーツーリズム対策を行っています。

取り組み事例1:〈訪問客数の制限〉やまなし観光MaaS※
山梨県は首都圏から近く、景勝地やワイナリーなど観光資源の多い県ですが、それぞれの観光資源が離れた場所にあり、観光地をつなぐ交通網が整備されていませんでした。また観光客の7割がマイカーを利用するため、渋滞の一因にもなっていました。さらに、ワイナリー巡りに自動車で行くと運転者はその場でお酒を楽しむことができないという問題もありました。
そのような課題を解決し、観光客に1つでも多くの観光資源に触れてもらいたいと、 山梨県甲府市と峡東3市(山梨市・笛吹市・甲州市)にて、やまなし観光MaaSの実証事業の実施に至りました。県内の周遊を促進するため、交通・観光事業者との連携により複数の交通手段・観光施設をつなぎ、スマートフォンでルート検索・予約・決済が可能となる環境を整備し、 「やまなし観光MaaS」の実証事業を実施いたしました。

観光資源"鍋ヶ滝"における持続可能性への取り組み

※MaaS:Mobility as a Serviceの略で、ICT(情報通信技術)を活用して、複数の公共交通やその他の移動サービスを統合し、検索・予約・決済などをワンストップで行う仕組み

取り組み事例2:〈MaaSソフトウェアの開発〉Tourism Platform Gateway™(TPG)
JTBで は 観光型MaaSを実現するためのソフトウェアを開発しました。このソフトウェアの活用で観光客の回遊性を高めて、地域の消費向上につなげるとともに、スムーズな観光ルートの提案で交通渋滞を防ぎます。

取り組み事例3:〈チケット販売形式の改善〉PaaSket(パースケット)
チケット販売プラットフォーム「チケットHUB®」で販売されたQRコード形式のチケットを着券認証する、スマートフォン(Android)アプリです。もぎり、電子もぎり、番号入力、電子スタンプなど複数の着券オペレーションが、QRコードの読み込みに統一され、入場時の人流滞留を防ぎます。

受託事業

JTBグループは地域、教育・研究機関などとパートナーシップを結ぶことによって、地域の魅力を創出しています。

取り組み事例:〈産学官金連携※ 〉信濃おおまち みずのわプロジェクト
経済・社会・環境という3つの側面においてさまざまな取り組みを進め、市民と共に地域課題を解決するプロジェクトです。JTBが長野県大町市、サントリーなどと「マネジメント・パートナー」として参画するほか、企画に応じて賛同・参加する「パートナー」、観光事業者や地元メディアなどの「サポーター」など、多様な立場の人が対話をしながら新しい価値を共創し、持続可能な未来を創造しています。
具体的には大町市の知名度向上を目指し、文化振興や産品の販促につなげています。豊かな水と育んできた暮らしや風土、文化を尊重することで環境保全に貢献し、大町市の美しい水の恵みから生まれた特産品や郷土料理、土産物などを中心に販売するオンラインマルシェ「みずのわマルシェ」をオープン。利用者は買い物を楽しみながら、大町市の魅力に触れることができ、地域の持続性に貢献しています。

※産学官金連携:大学などの教育・研究機関と企業、行政、金融機関が連携して、事業創出や技術開発などに取り組むこと。「産学官連携」に金融機関が加わることで資金調達が安定するだけでなく、金融機関の持つ経営ノウハウや金融機関を仲介した企業連携なども可能となり、連携の幅が広がる。

地域の事業者のサステナビリティ支援

JTBグループは「発着連動」の取り組みで、交流人口を創出しています。「発着連動」とはJTBグループのネットワークによるマーケット(発地)と、受け入れ(着地)側の連動のこと。受け入れ地域の観点から地域固有の魅力を発掘・育成し、発地への流通を促進することで、観光を基軸とした交流人口の拡大を図っています。
100年の経験とノウハウ、47都道府県の支店ネットワークを持つJTBグループが、主に下記の観点からさまざまな取り組みを行っています。

  • 観光にICTを掛け合わせ、地域を活性化。
  • 食と農、地域産業で地域を元気に。
  • 健康まちづくりで日本を元気に。

取り組み事例:〈環境への配慮、観光地活性化〉e-bikeの寄贈
JTBは一般社団法人片品村観光協会にe-bikeを寄贈しました。
尾瀬国立公園は、全国で7番目となるゼロカーボンパークに認定されており、これからの観光振興において、脱炭素・環境配慮型の観光開発に取り組む必要があります。その一方で、尾瀬への入山者は年々減少傾向にあり、新たなターゲットの掘り起こしや新規入山者の獲得、高付加価値商品の開発が課題となっていました。
そこで、アフターコロナにおける観光需要の拡大を見据えた、新たな観光コンテンツや観光ルートの開発、そして尾瀬国立公園の自然資源の保全を進め、地域産業の活性化や交流人口の拡大を目指す目的で、e-bikeを寄贈しました。

地域コミュニティとの対話

JTBグループは地域コミュニティに配慮するため、対話の機会を設けています。

取り組み事例:ホットラインの設置
JTBでは、GROUP CODE HOTLINEを設け、お客様のみならず、事業展開している地域住民からの問い合わせにも対応しています。

文化・自然資源への貢献

JTBグループは有形・無形にかかわらず、文化・自然資源の保全に努めています。ステークホルダーと共創し、地域が守り育ててきた「遺産」の価値を高められるよう、配慮しています。

文化・自然資源の保全

適切に管理された博物館等での鑑賞や指定されたエリアでの見学など、現地のルールに従って訪問します。

ステークホルダーとの協働

お客様に対する現地の法令やルール、鑑賞・体験にあたっての留意点の説明、ガイドやツアーオペレーター等の適切な選定、社員に対しての教育研修を行ないます。

文化・自然維持のための対話

JTBグループでは先住民族への理解や自然維持のために、地域コミュニティとコミュニケーションできる機会をお客様に提供しています。

取り組み事例1:〈先住民族への理解〉アイヌ文化を体験するプラン
JTBは北海道ツアーのオプションとして、先住民族アイヌの歴史や生活、伝統文化を五感で感じるプランを提供しています。アイヌガイドの講話を聞き、歓迎の儀式への参加、アイヌ料理、アイヌ文様の木彫りを体験できます。

取り組み事例2:〈先住民族への理解〉ウルル(エアーズロック)観光によるアボリジニ文化理解
JTBは先住民アボリジニにとっての聖地、ウルル(エアーズロック)のふもとをめぐるツアーを提供しています。日本語ガイドが先住民の伝承物語を紹介しながら散策します。

杜の賑い
JTB地球いきいきプロジェクトイメージ

「地域に埋もれた祭りや芸能を発掘し、旅の中でお楽しみいただく」をコンセプトに、郷土の伝統芸能を一堂に集めたJTBグループのオリジナルイベントです。
単なる観光商品ではなく、地元自治体、観光関係機関との連携などから発展的に規模が拡大し、近年では、地域における伝統文化の保護育成、若者たちの創作芸能への芸術支援や、地域活性化事業としての色彩を濃くしながら、全国各地で開催されているステージイベントです。

取り組み事例
2023年1月の杜の賑い沖縄では、下記のプログラムが上演されました。毎度各地域の文化を体感できるイベントが開催されています。

  • ・琉球舞踊女踊り(四つ竹) 杜の賑い琉球舞踊選抜チーム
  • ・琉球太鼓 鼓衆「若太陽」
  • ・民俗芸能 創作芸団「レキオス」、龍神伝説「翔龍団」、全島棒術保存会
  • ・琉球舞踊雑踊り
  • ・若衆踊り
  • ・男踊り 杜の賑い琉球舞踊選抜チーム
  • ・エイサー 琉球国祭り太鼓
JTB旅行文化講演会
JTB地球いきいきプロジェクトイメージ

JTB創立70周年を記念し、1983年から開催されている講演会です。
第1回の斎藤茂太氏を筆頭に、各界を代表する著名人を講師に招き、「旅」にまつわる話題や、専門家ならではのユニークな講演を行っています。コロナ禍において、リアルでの開催が困難な時期にはオンラインという手法を導入し、旅という文化を伝え続けています。

取り組み事例
2023年はサステナビリティをテーマに、米国/ハワイ州ホノルル市ハワイコンベンションセンターにて開催されました。

  • 〈 第一部演題 〉
    マラマ クウ ホメ~美しい自然を次世代へ~「リジェネラティブ・ツーリズム(再生型観光)」への取り組みについて
  • 〈 第二部演題 〉
    「~サステナブル・ツーリズム~私たち旅行者ができること」