JTBと台湾・新竹県文化基金会が協力意向書を締結
~日台地域連携モデルで地方創生および、次世代育成を推進~
株式会社JTB
JTBは、2025年11月25日に台湾・新竹県文化基金会と協力意向書を締結しました。本締結により、それぞれが拠点を置く新竹県と熊本県において、学術、産業、文化、教育等の専門分野の持続的な交流を促進していきます。

1. 背景と目的
日本と台湾は、人口減少や少子高齢化という共通課題を抱えており、次世代育成に向けた地域間連携が急務となっています。今回、台湾の産業拠点である新竹県において文化・教育の発展を目指し、客家文化や科学技術教育に関する豊富な知見を持つ新竹県文化基金会と、台湾積体電路製造股份有限公司(TSMC)の進出により国際的な注目を集める熊本県において旅行業の専門性と広域ネットワークを有するJTBが協力意向書を締結しました。
本締結により、人的・文化的・経済的交流の基盤を構築し、地域価値の向上と国際競争力の強化を目指します。両組織による「現場起点の地域連携モデル」は、持続可能で実効性の高い国際交流の先行事例として、観光・産業・教育・スポーツ・文化芸術など幅広い分野で民間交流を促進し、地域社会の発展、人材育成、経済活性化に寄与します。
2. 各社の役割と具体的な取り組み
(1)各組織の役割
①JTB
旅行業の専門性と熊本県内のネットワークを活かし、日台間の交流プログラムの企画・実施を担います。本締結では、JTB熊本支店を窓口とし、JTB台湾との連携によりインバウンド・アウトバウンド双方の送客・受入体制を整備し、持続可能な地域連携モデルの実現を目指します。
②新竹県文化基金会
新竹県の文化・教育・スポーツ事業に関わる財団法人として、客家文化や科学技術教育を通じた地域創生プログラムを提供し、交流の枠組み整備において中心的な役割を担います。
(2)具体的な取り組み
●双方向の青少年のスポーツ交流を推進
サッカー・バドミントン・バスケットボール・アーバンスポーツなど多様な競技を対象とした交流を展開します。遠征、合同合宿、スポーツ留学プログラムなどを通じて、日台間の人的ネットワーク構築と持続的な関係性を育みます。
●地域文化と観光資源を活用した双方向の文化・産業交流
新竹県と熊本県の伝統文化を軸に体験型交流を実施します。教育団体向けオリジナルコンテンツの造成、展示会、フェア、食・工芸・デザインのワークショップ、特産品プロモーションイベントを企画し、地域の魅力を相互発信します。
●次世代のグローバル人材育成を視野に入れた理工系教育交流
半導体分野をはじめとする理工系教育を軸に、中学・高校・大学で学校間連携を促進します。教育旅行や相互訪問、オンライン交流、実践型ワークショップを通じて、国境を越えた学びの仕組みを構築します。
3. 今後の展望
本締結によりJTBは、新竹県文化基金会と連携し、行政・教育機関・企業とのネットワークを深化させ、地方創生と次世代育成の統合的な解決策を提示します。両地域の魅力を発信し、発着連動による人流を創出することで、地域の成長に貢献し、日台交流の明るい未来を共に創造します。