World Travel & Tourism Council 執行理事会に
参加いたしました
株式会社JTB
株式会社JTBは2024年5月2日にイタリア・ミラノで開催されたWorld Travel &Tourism Council - 世界旅行観光協議会(以下WTTC)*1の執行理事会へ出席し観光セクターが取り組む今後の活動についての話し合いに参加いたしましたことをご報告いたします。 WTTC副会長である取締役会長の高橋広之名代として当社グローバル統括本部、国際関係担当部長の熊田順一が参加いたしました。
WTTCはUN Tourism(国連世界観光機関)や日本の観光庁も一目を置く世界の有力な観光関連企業や国・自治体が参加する観光・旅行セクターの民間組織から構成される国際機関です。観光の社会・経済・環境に与えるポジティブな要素を最大化し、ネガティブな要素を最小化するべく、その活動を世界規模で、その活動を進めています。
現在はTripadvisorやAMEXの株主である観光投資ファンドであるCertares社*2の会長のGreg O'hare氏のリーダーシップの下、JTB会長の髙橋をはじめ、VIRTUOSO、Abercrombie and Kent Travel Group、MSCクルーズ、C-Trip、HiltonやCarnivalクルーズといった有力な観光セクター企業が副会長や理事を務めています。
理事会では、「WTTC 経済インパクトレポート(EIR2024)*3」では、2019年比で2024年暦年の予測数値は、1)旅行・観光が貢献するGDP額:11.1兆㌦(7.5%増)、2)雇用者数:347.8百万人(4.1%増)、3)国際観光における旅行者・訪問者の消費額:1.9兆㌦( 0.8%減)、4)国内観光における旅行者・訪問者の消費額:5.4兆㌦(10.3%増)と、強い回復が見込まれるとの発表がありました。また、2024年の活動について、WTTCは2024年の注目されるテーマとしてサステナビリティ、AI(Artificial Intelligence:人工知能) に取り組むことが共有されました。
サステナビリティへの取り組み課題については「児童への暴力」、「観光セクターにおけるサステナブルレポーティング手法の研究」、「再生可能エネルギーの利用促進」、「Nature Positive Travel & Tourism(自然生態系を回復させていく旅行・観光)の取組事例」に関するレポートを発刊することが発表されました。くわえて観光地におけるサステナビリティ推進にむけ、WTTC デスティネーション スチュワードシップ 「#旅する地域を思いやる旅」キャンペーンを開始する予定です。
また、観光セクターにおけるAIの取り組み課題については、観光セクターはAIの最大限の活用と導入促進により、お客様体験の向上、サステナビリティの強化、オペレーションの効率化を推進していくことであるとの認識が改めて共有されました。WTTCは、それらを促進すべく「AIと観光に関するレポート*4」をMicrosoftとのスポンサーシップの下、発刊を進めていきます。くわえて観光セクターを支える比較的小規模な事業パートナーや個人事業主との関係強化にむけ "Together in Travel"という情報共有デジタルプラットフォームの開発と公開を進めていく予定です。理事会の最後には、イタリア観光大臣Hon. Daniela Santancheが理事会にローマから駆けつけ特別参加し、2024年11月にイタリアで開催されるG7観光大臣会合*6にむけた取り組みについて紹介がありました。
次回の対面で開催される理事会は2024年10月8日~10日にアジア太平洋地域のオーストラリアのパースで開催される"WTTCグローバルサミット*7"となります。パースでグローバルな観光セクターのビジネスリーダーとつながりをされたい観光事業者や自治体をお客様へ参加をご提案される良い機会ともなります。
WTTCの活動は日本・アジア太平洋地域の観光セクターに所属するWTTCメンバー組織の事業を支援することにあります。同組織のグローバルな活動(サミットへの視察・参加等)を通じて、日本とアジアにおける事業パートナーのみなさんと、グローバル観光セクターのビジネスリーダーとのつながりを深めるべく当社もその役割を果たして参ります。
*1: WTTC公式HP
*2: CERTARES 公式HP
*3: WTTC2024年観光予測値
*4:WTTC AIレポート
*5: WTTC会員構成(合計:177会員 理事会メンバー:38組織、グローバルメンバー:50、地域メンバー:40、観光地メンバー:30、関係機関が15、協会6となっている。
*6 : イタリアG7サミット
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