事業パートナーのサステナビリティ活動の支援を拡大
JTBグループの「サステナビリティ方針(2)お客様とのコミュニケーションを通じたサステナビリティの推進」に基づき、商品やサービスを提供しています。事業パートナーのサステナビリティ活動を支援することにより、お客様とのコミュニケーションやソリューションの提供の改善に貢献しています。
- サステナビリティに取り組んでいる事業者・パートナーの社内活動の効率化
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JTBグループは事業者・パートナーの事業活動をサポートすることによって、間接的にサステナビリティの取り組みに貢献しています。
取り組み事例1:〈業務効率化・コスト削減支援〉
スマートチェックイン・アウトやレベニューマネジメント、自動精算機などのデジタル・DXツールと宿泊施設の管理システム(PMS)※をつなぐJTBデータコネクトHUBを通じて、宿泊施設のデジタル化・DX推進を促進し、紙の使用量や廃棄物の減少につなげています。作業を大幅に削減することで、宿泊事業者のスタッフの労働負荷が軽減され、健康やワークライフバランスに寄与します。また、業務の効率化により、人件費や時間の節約につながり、事業者・パートナーに経済的な利益をもたらします。※宿泊施設の管理システム(PMS):宿泊予約管理や料金、売上、顧客情報管理等のシステム
- ふるさと開発事業を通じた地域・事業パートナーとの共創支援
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JTBグループは、ふるさと納税制度を活用した「ふるさと開発事業」を展開しています。自治体や地域事業者と連携し、返礼品開発、各種お問い合わせ対応などを一体的に支援。各地域の課題や特性に応じた提案を行い、事業パートナーとともに持続可能な地域づくりを推進しています。
取り組み事例1:〈ふるさと開発事業〉ふるさと納税サービス
JTBは①自治体の業務代行者、②ふるさと納税ポータルサイト運営者、③返礼品事業者として活動しています。また、ふるさと納税と観光プロモーションなどを掛け合わせた例として、鹿児島県大崎町、新潟県南魚沼市と地域活性化に向けた連携協定締結を行っています。具体的には、①地域の魅力発信セミナーの『るるぶキッチン』等での告知と実施、②観光資源の磨き上げへの協力、③地域産品の新たな販路開拓への協力、④ふるさと納税寄附金の有効活用に向けた事業提案などを行っています。このように、地域とのパートナーシップや旅行業者としての強みを生かして、地域創生に取り組んでいます。
顧客企業への貢献
JTBグループの「サステナビリティ方針(2)お客様とのコミュニケーションを通じたサステナビリティの推進」に基づき、あらゆる場面でお客様により持続可能な選択肢を提供できるよう、企業のお客様にもサステナビリティの課題を解決するサービスを提供しています。関心の高まるカーボンオフセット関連を中心に、複合的なサービスを開発しています。
- 持続可能なMICE※の実施
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JTBグループでは、企業等に対してのMICE関連サービス提供に、サステナビリティの視点を取り入れています。
各取り組みの目標と実績
指標 2024年度実績 販売数 契約施設数 CO2ゼロMICE®販売数 222件 154施設 CO2ゼロSTAY®販売数 101,701人泊 106施設 指標 2024年度実績 2025年度目標 2028年度目標 持続可能性に対して国全体が強くコミットしているデスティネーションをMICE開催地として優先選定 1件 5件 10件 取り組み事例1:〈再生可能エネルギーの利用促進〉CO2ゼロMICE®
JTBコミュニケーションデザイン(JCD)は、企業・団体がMICE※を実施する際に、その会場で使用される電気をCO2が排出されない再生可能エネルギーに置き換えることができるサービスを提供しています。再生可能エネルギーの調達、実際に使用されたエネルギーが再生可能エネルギーの環境価値としてどれほどなのかを算出し、事後検証などを含めてパッケージにした商品で、サステナブルなイベントの実現を可能としています。
第1回 JATA SDGsアワード 経済・産業部門「優秀賞」受賞
第7回 ジャパン・ツーリズム・アワード「入賞」また、ホテルや旅館に宿泊することで生じたCO2排出相当量をカーボンオフセットする「CO2ゼロSTAY®」を宿泊業の皆さまに提供しています。2023年3月よりサービスを開始し、延べ約13万人泊のお客様にご利用いただいております。
第1回 JATA SDGsアワード 経済・産業部門「優秀賞」受賞
第7回 ジャパン・ツーリズム・アワード「入賞」※MICEとは、企業等の行う会議(Meeting)、報奨・研修旅行(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議(Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字を使った言葉
取り組み事例2:〈ディスティネーションの選定〉企業様向けのインセンティブツアー
JTBグループでは、持続可能な観光地域づくりに貢献するため、今後もサステナビリティの観点から、国家レベルでMICEの推進に取り組む都市を中心にデスティネーションを提案しています。その一環として「脱成長を取り入れたまちづくり」により持続可能性への強いコミットメントを示す「バルセロナ」を目的地に企画・提案し、企業様向けのインセンティブツアーを実施しました。2024年度の参加実績は700名でした。
- ビジネストラベルにおける貢献
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JTBグループでは、顧客企業ニーズの高まりを受け、ビジネストラベルにもサステナビリティの視点を取り入れています。
取り組みの目標と実績
指標 2024年度実績 2025年度目標 2026年度目標 顧客に対しESG関連項目を可視化・レポーティングした海外および国内の出張回数 554,568件 700,000件 850,000件 取り組み事例1:〈サービスへのESGの導入〉ESG-BTM(ビジネストラベルマネジメント)
JTBビジネストラベルソリューションズ(JTB-CWT)は、従来の出張管理にEnvironment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)の観点を組み合わせたサービスを提供しています。
環境面では、CO2排出量分析レポートやカーボンオフセットの要望に対応することが可能です。社会、特に働き方改革の観点では、出張業務のDX支援、発想力の向上などを促すワーケーションの導入をサポート。ガバナンスについては、出張関連商品について、どのような商品を選択・購入すべきかを明記した購買ガイドライン策定をサポートしています。
- サステナビリティ視点による新たな交流・共創ソリューションの提供
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JTBグループでは、ビジネスシーンにおけるサステナビリティやDEIBへの対応を踏まえ、交流創造を軸とした新たなソリューションの提供に取り組んでいます。企業のオフィス設計や、次世代人財の育成を目的としたプロジェクトなどを通じて、持続可能な社会の実現に貢献しています。
取り組みの目標と実績
指標 2024年度実績 2025年度目標 2028年度目標 環境配慮型店舗・オフィス提案の基盤整備契約(270店舗) 11% 15% 34% 取り組み事例1:〈空間ソリューション〉環境配慮型オフィス
JTBアセットマネジメントは交流創造の一環として、企業のお客様にSDGsを意識したオフィスプランを提供し、企業の事業運営支援を行い、DEIB・サステナビリティを反映したプランを提案しています。取り組み事例2:〈ビジネスシーンでの交流機会の創出〉GSP(GLOCAL Sustainability Project)
日本の未来を担う次世代の「企業人」が世界の最先端事例を学び、地域で体感したことを通じて、社会課題を解決していく実践型プロジェクトです。顧客企業から若手リーダーを募り、ONE TEAMを構築します。地域に赴き、地域の有識者と交流を持ち、体験と学びを通じてサステナブルな社会づくりを学びます。2024年度の実施件数は2件(参加企業/22社、参加人数:22名)でした。
- ガバナンス・推進体制
- 重要課題(マテリアリティ)
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・心豊かなくらし
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・人々をとりまく環境
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・パートナーシップ
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