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第1回 ドリーム賞
優秀作品

ドリーム賞優秀作品

作品名

アフリカ⼤陸を巡る壮⼤なゴルフツアーの旅

受賞者名

末友 阡惠さん

アイデアの内容

アフリカ大陸を1つの大きなゴルフコースとして想定し、この大陸から18カ国選び、1つの国を1つのホールに設定した全18ホールをプレーするツアーを開催する。通常のゴルフと違い、このゴルフツアーは「パーなし」ルールで進行し、観光しながらただボールを打っていき、アフリカ大陸を一周するイメージである。

各ホールのグリーンの旗をそれぞれの国の国旗とする。ツアーの対象者は世界中のゴルフ好きな方、またJTBをいつも利用しているお客様。コース(各国)間の移動手段は空飛ぶ車、ゴルフプレー中も飛ぶカートで移動する。

ツアー参加者は現地の民族衣装を着用しながらゴルフをプレーする。旅行日数は25~30日の約1ヶ月間で行う。宿泊は現地の有名や高級ホテルや豪華リゾートで夜を過ごす。また、現地の有名なグルメをいただきながら朝昼晩を迎える。

アウトスタートは1番、ギニア・ロス諸島ホール。3つの島にそれぞれ1つずつグリーンを設置する。
2番、セネガル・ゴレ島ホール。古代奴隷島で、最も歴史がある島である。島の入り口からスタートしてルートを決めて観光しながらボールを打つ。
3番、モーリタニア・リシャット構造ホール。ここは「サハラの目」と呼ばれている場所で、くるくるとした独特の地形を生かし、外側から真ん中に向かってアプローチして中心にあるカップを目指す。
4番、モロッコ・フェズの迷路ホール。初心者用、中級者用、上級者用の3種類に分かれる。
5番、アルジェリア・ジェミラホール。北アフリカの花とよばれる世界遺産で、ここはローマ帝国が存在していた印がある特有の地形を生かした美しいホールである。
6番、チュジニア世界遺産・カルタゴ遺跡ホール。マップを見てルートを考え、最後は狭い通路をうまく抜けながらホールアウトを目指す。
7番、エジプト・ピラミッドホール。ピラミッドの頂点にグリーン設定はツアー最難関ホールである。
8番、エチオピア・ラリベラの岩窟教会群ホール。両端から打っていき、聖ゲオルギウス聖堂の穴にホールインワンすればホールアウトになる。
9番、ケニア・マサイマラ国立保護区ホール。広大な草原でサファリゴルフツアーをする。周りの野生動物に注意しながらボールを打つ。動物に1回もボールを取られなかった場合、賞金が出る!

インスタートは 10番、タンザニア・キリマンジャロホール。山を登りながら打つという体力勝負のホールだ。周りの雪と岩に注意しながら打ち、山の頂点にあるグリーンを目指す。
11番、コンゴ民主共和国・コンゴ川ホール。国の中心を走る巨大な川を渡りながらゴルフをする。
12番、コンゴ共和国・ヌアバレンドキ国立公園ホール。チンパンジーが多く生息する熱帯雨林の中で、自然環境を楽しみながらゴルフをすることができる。
13番、ザンビア・ヴィクトリアの滝ホール。ザンビアとジンバブエの間をつなぐホールで、滝超えのとこにグリーンが設置された難易度の高いホールである。
14番、ジンバブエ・マトボの丘群ホール。周りの自然環境を見ながら1番上の石にある大きいカップにホールインワンすることを目指す。
15番、ボツワナ・マカディカディ塩湖ホール。世界最大級の塩類平原であり、何も障害物がないホールで思いっきりボールを飛ばすことができる。
16番、ナミビアの砂漠ホール。星が光る砂漠でナイトゴルフをする。15番と同じく障害物のないホールで、光るボールを使用して打つ。バンカーショットの技術が必要となる。
17番、南アフリカ・エクストリーム19番ホール。実在する究極のホールを体験する。ヘリコプターに乗り、高さ430メートルのティーインググラウンドからショットをする。ホールインワンを達成すると、賞金100万ドルが贈られる。
18番、マダガスカル・バオバブの巨木ホール。ここは周りの木を気にしながらいくつもの木を抜けて前へ進んで打っていくホールである。

思いついたきっかけ​

ゴルフツアーをアフリカで開催するアイデアを思いついた理由は4つある。まず1つ目は、新しい市場を開拓することである。アフリカはゴルフが急成長している地域の一つであり、ゴルフファンや新しいプレーヤー層を開拓するために魅力的である。最近は多くのアフリカ出身の優秀選手も活躍している。

2つ目はアフリカ大陸にしか存在しない景観とコースである。ゴルフは自然環境と戦うスポーツである。そして、アフリカには美しい自然景観や独特の地形を活かしたゴルフコースが多く、ツアーとして新鮮さや冒険心を提供することできる。

3つ目は観光促進ができることである。現在、アフリカでは未だに発展途上国が多く、貧しい国はたくさん存在している。今回提案するようなイベント的なゴルフツアーによって地域の観光を活性化させ、多くの方々にアフリカを認識させることで、国際的な注目を集めるための手段としても有効と考える。

4つ目は普段と違う多様な文化体験ができることである。日常や自国にない文化習慣を体験することができるので非常に新鮮である。異なる文化を感じながらゴルフを楽しむことができ、ゴルフが好きな方々でも、旅行好きな方々でもこれまでにない素晴らしい経験をすることができると考える。

また、ゴルフを選んだ理由は、ゴルフは性別年齢に制限がなく、スポーツ経験のない方でも誰でも気軽にできるスポーツだからである。それ以外でも、ゴルフは往古来今とても議論の絶えないスポーツであり、14世紀頃からはこのスポーツは貴族と白人しかできないスポーツであった。そして、一部のゴルフコースでは女性の入会や女性がゴルフプレーに変なイメージや考えを持つ人が多く、これらの問題は未だに続いてる。ただ、現在世界で活躍している選手たちは肌色や身分に関係なく、世界中でゴルフというスポーツを楽しみながら輝いている。

アピールポイント

アフリカ大陸でゴルフツアーを行うことが楽しいと思う理由は、アフリカ大陸には、サバンナ、砂漠、熱帯雨林、海岸線といった多様な自然環境があるからである。本ツアーでは、これらの地形をゴルフコースに取り入れて、地域ごとに異なる風景と地形でのプレーを楽しめるのである。

具体的には、南アフリカの沿岸ゴルフコースでは、海の壮大な景色を背景に心地よい海風を感じながらプレーできる。一方、モロッコやナミビアの砂漠地域では、広がる砂丘の中で異国情緒漂うゴルフ体験が味わえる。また、アフリカには自然の地形を活かした、他にはないゴルフコースが多くあり、エキゾチックで独特なゴルフが楽しめる。例えば、アフリカ南部のゴルフコースは、山々や草原を見渡しながらプレーすることができ、アドベンチャー感が満載である。特に有名な「レジェンド・ゴルフ&サファリリゾート」では、崖の上から打ち下ろす特別なホールがあり、まさに絶景を楽しみながら挑戦的なショットを楽しめる。そして、異文化体験と観光が融合できるアフリカのゴルフツアーでは、ゴルフだけでなく地域の豊かな文化や歴史、伝統にも触れることができる。エジプトでは、ピラミッドを背景にしたゴルフコースでプレーした後、古代エジプト文明に触れることができる。モロッコでは、古都フェズやマラケシュのバザールを訪れたり、地元の食文化を体験したりすることが可能である。

このように、ゴルフツアー中に異文化や観光を同時に楽しむことができる点がこの提案の最大の魅力となる。そしてさらに魅力的なのは、野生動物との共存しながらゴルフプレーすることだ。一部のゴルフコースでは、自然保護区やサファリをテーマにした場所がある。プレー中に、ゾウやキリン、アンテロープなどの野生動物とともに進むことができる。

特にケニアなどでは、サファリツアーとゴルフを組み合わせることができ、ゴルフプレー中に野生動物を近くに見ることも楽しめる。これらの動物たちとの距離感は、他の地域では味わえないアフリカならではのゴルフ体験である。アフリカ大陸でのゴルフツアーは、ただのスポーツ体験にとどまらず、自然、文化、野生動物との触れ合い、豪華なリゾート滞在など、さまざまな要素が融合した特別な時間を提供する。

受賞者コメント

末友 阡惠さん

54はゴルファーにとって意識する数字です。本学体育会ゴルフ部に所属する私にとっても目標であります。アフリカ大陸には 54ヵ国存在し、アフリカ大陸をゴルフコースとして想定する今回のテーマには、その広大さと多様性がゴルフの自由で戦略的なプレーに通じると考えました。この地には未だに未知の自然が広がり、ゴルフというスポーツを通じた環境への配慮と、この54ヵ国の共存の発展を願う提案です。

審査員講評

とても夢があるアイデアだと思います。アフリカという壮大な景色の中でのゴルフは、想像するだけでワクワクが止まりません。旅がスポーツと掛け合わされるとこんなことができるんだ!という面白さが秀逸でした。

アフリカ大陸を舞台にしたゴルフツアーは、旅のロマンと爽快感に溢れています。具体的な地名や打ち方まで詳細に描かれており、クリエイティビティの高さと熱量を感じました。