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第1回 ドリーム賞
最優秀作品

ドリーム賞最優秀作品

作品名

e-スポ☆アグリ

受賞者名

野⽥ 侑⼦さん

アイデアの内容

私が提案するのは、eスポーツ(VR)と農業(アグリ:アグリカルチャー)を融合させた『e-スポ☆アグリ』で社会課題を解決する交流事業です。
eスポーツと農業(アグリ)には下記の利点と欠点を有します。

e-スポーツ 農業(アグリ)
利点
  • ·若者が多数存在
  • ·昼夜問わずプレーヤーがいる
  • ·チームが組める
  • ·最新技術(カメラや映像技術)により、
    没入感・現実世界とリンクできる
  • ·機械やAIのおかげで負担が
    減りつつある
  • ·自分で育てた農作物をいただく
    喜びと達成感
欠点
  • ·ゲームをクリアしても現実世界の
    報酬に還元されないことも多い
  • ·目の酷使や屋外で過ごす機会の
    損失
  • ·高齢化が進む
  • ·農作物のケアは全自動(AI)のみでは
    難しい

そこで、農業の欠点をeスポーツの利点で補い、恩恵として、eスポーツの欠点を農業から還元できないかと考えました。
農業には、雑草や害虫の管理、農作物の成長具合の毎日の確認、些細な異常がないか、⼈の目でのチェック、また湿度や温度、日光照射の管理など、まだまだ全自動が難しい現状があります。

そこに、現代の技術を用いてドローンやVR、遠隔操作装置などにより、遠隔においてeスポーツプレーヤーが農家からのクエストを請け負う形でサポートします。報酬はその貢献度に合わせて、自分がクエストでサポートした農作物が収穫されたら実際に自分で食べることができます。また、実際に『e-スポ☆アグリ』で農業に興味が出た場合や、チームでクエストにあたった場合は、オフ会として、農業をリアルワールドで体験する機会も用意します。

思いついたきっかけ​

最近のカメラや映像・機械を含めたデジタル技術の発展は凄まじいものと実感しています。​
私は、父が高齢でありながら、本業の仕事の終わった週末に畑の雑草刈りを毎度毎度汗をかきながら行っている苦労をみて、少しでもデジタルの技術でサポートできないかと考えました。​

​農業界では既に、デジタル技術を用いたビニールハウスの窓の開け閉めの⾃動化・最適化などを近くのいちご農家が行っているのを目にして、素晴らしいと感じる一方、機械の故障や、もしもの時のために少しだけでも人の目があればと思う機会が多いのではないかと考えました。​

​そこで、ドローンやカメラなどによりプレーヤーが農地を巡回し、異常を報告、解決するサポートを考えました。害獣が多い場所では、巡回する頻度を⾼め、アラートを出す体制を構築する人海戦術も時には有用ではないかと考えます。初めはドローンなどでの情報のインプットがメインになると思いますが、警報装置やデジタル送受信の連携により、アウトプットを可能とすることで、より充実したサポートに繋がると考えます。​

プレーヤーにとっても、スリルやテクニカルな刺激があるよう、虫が齧っている葉や果実を見つけ、それにアプローチする部分に工夫を持たせたいと考えています。​

受賞者コメント

野⽥ 侑⼦さん

この度は夢にあふれる賞を頂戴し、誠に光栄で有難く思います。私の父は喜寿を迎えましたが、仕事の終わった週末に畑の雑草刈りを毎度汗水垂らし必死に行っています。今回は、デジタル技術を用いた e スポーツを活かして、より快適な農業の可能性を拓きたいという妄想を言葉にしました。今まで出会わなかった人たちが得意を活かして交流する世界が楽しみです。このようなアイデアが色々な夢や未来へと繋がっていくと嬉しく思います!

審査員講評

近年、よりリアル化しているeスポーツと、農業を融合させた斬新なアイデアです。近未来の農業支援として大きな可能性を秘めており、楽しみながら社会貢献できる点が素晴らしく、高く評価します。

アグリとeスポーツの掛け合わせが斬新で面白い発想だと思います。eスポーツをしている感覚のなかで、楽しみながら農業の課題解決に貢献でき、非常に意義深いアイデアです。