

第1回 クリエイティブ賞
優秀作品


作品名
地球がキャンバス
-WORLD RUN DRAWING-
受賞者名
世界中の人とスポーツを通した交流プロジェクト【WORLD RUN DRAWING】
このプロジェクトでは、1枚のGPSアートを世界を舞台に1年間で描きます。
参加者はプロジェクトの公式アプリケーションをダウンロード、それぞれのエリアで週替わりで公開されるランニングコースを走ることでGPS絵画の一部を描きます。
GPSデータはアプリケーションを通してプロジェクト管理者に送信、送信するとこれまでに描かれてきたプロジェクトの進捗を見ることができるようになります。
プロジェクトは年始にスタート、1年間後に全てのGPSデータが合成され1枚の絵画が完成します。
また、アプリケーションでは交流掲示板を通して参加者同士が交流をし、共同でのランニングや公開されたランニングコース周辺の情報交換などができます。
プロジェクトへの参加者を募る手段として年に2回、チャリティランイベントを実施します。
チャリティランイベントではインフルエンサーの参加、YouTubeなどの配信プラットフォームでのライブ配信を実施、公式アプリケーションから応援として寄付をすることが可能、寄付された金銭は一部をプロジェクトの運営費に使い、残りを参加者の交流掲示板でアンケートを取って決定した災害や紛争などで困難に立ち向かう人々に寄付します。
最終的に出来上がったGPSアートはNFT化して全ての参加者に贈呈されます。
世界中の参加者が垣根なく1枚のアートを作り上げ、完成を祝う未来を目指します。
このアイデアは「スポーツが苦手だが交流会などには積極的に参加するメンバー」と、「普段からスポーツに積極的に参加しているが交流会などの人と交流する場には行かないメンバー」とで、それぞれに持つスポーツや交流に関する課題感などを話し合う中で形になりました。
スポーツを日頃から行っているメンバーは、コロナ禍でこれまでの友人たちとの交流が絶たれた時に一緒に走ってみないかという誘いから十数年ぶりにスポーツを始めました。この経験は他のメンバーもアイデアのヒントになるのではないかと思い、今回のアイデアの起点として考えることになりました。
結果、スポーツや交流が目的となると参加ハードルが上がるが、そこに何か別の目的があれば活性化するのではないか、どうせなら世界中の人たちで何かわかりやすい目標を作って達成するのがワクワクできるのではないかと発想が膨らみ、今回のアイデアになりました。
はじめにスポーツ×交流と考えた時に、どうしても高尚な意義をつけたくなりました。
しかし、そのように取ってつけたような高尚な意義などなくても、純粋に世界中の人とワクワクを共有できることこそが素晴らしいのではないかと思っています。
今回のプロジェクト自体は実にシンプルなものだと思います。シンプルだからこそ、さまざまな人々と共有しやすく交流の種になると考えます。
世界中の人々が1枚の絵の完成を『おめでとう』と言い合える未来にワクワクを感じています。

審査員講評
テクノロジーが進化した今だからこそ、実現したら楽しそうなアイデアです。新たな価値を生み出すことができる可能性に期待を持って、評価します。
世界中の人々が走ることで一つの絵を描き上げるという発想が素晴らしいです。多様な人々が共同で作り上げる姿は、まさに「交流創造」の理念を体現しており魅力的なアイデアだと思います。
受賞者コメント
この度は、D2C IDの同僚とチームを組み、クリエイティブ賞を受賞することができ、大変光栄です。きっかけは、5月に新設された部署の親睦を深めるためでした。メンバーの根本さんがトレイルランニングを趣味としていることから、その体験を活かしたワクワクするような交流企画を検討しました。実現可能性を考慮しつつも、小さくまとまらない、記憶に残るような体験を作り出したいという思いで、企画を練り上げました。