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2019年旅行動向見通し(その2)

2.海外旅行


海外旅行人数は過去最高の 1,910 万人(前年比+1.1%)、平均消費額は 241,600 円(前年比±0.0%)、海外旅行消費額は 4 兆 6,100 億円(前年比+1.0%)と推計

2018 年の日本人の出国者数は、1 月から11 月までの累計で対前年比5.5%増の 1,732 万人となり、ほぼ毎月、前年同月を上回って推移しました。燃油サーチャージは 8 月に値上げされましたが、12 月は据え置きとなりました。8 月の値上がり後も海外旅行者数への影響はほとんど見られなかったことから、当面、影響は限定的であると考えられます。しかしながら、少子高齢化によりシニア層の国内旅行へのシフトと、好調な訪日旅行とのバランスから、市場は必ずしも拡大しているとは言えず、海外旅行人数は 1.1%増と予測します。

・GW10 連休の決定で海外旅行の予約早まる

2019 年に限り、GWが 10 連休になることで、すでに販売が始まっている旅行各社の海外旅行の予約時期が従来よりも早まる傾向が見られます。ヨーロッパなどの遠距離方面を中心に、前年同期比で 2 倍~5 倍の予約者数となっている会社もあり、休みの調整をする必要が少ないことから、早々に旅行を予約する動きがあるようです。

・海外クルーズの人気続く

2017 年の日本人のクルーズ人口は前年比 27.0%増の 31 5,000 人で、過去最多となっています(2018 年 6 月 国土交通省海事局発表)。外国船の寄港も増加し、日本人の海外クルーズ旅行も定着してきました。世界周遊クルーズやフライ&クルーズ、比較的お手頃な価格帯のクルーズ旅行などバリエーションも増え、富裕層やシニア以外にも若いカップルやファミリー旅行としての利用も広がっていることから、2019 年もクルーズ人気は続くと考えます。

3.訪日旅行

訪日外国人旅行者数は 3,550 万人(前年比+12.3%)と推計

2018 年は、9 月の訪日外国人旅行者数が台風や地震の影響によって前年同月比 5.3%減となり、5 年 8 か月ぶりに前年同月を下回りましたが、10 月の訪日外国人旅行者数は 264 万人(前年同月比+1.8%)、11 月は 245 万人(同+3.1%)となり、1 月~11 月の累計では 2,856 万人(同+9.1%) となっています(12 19 日 日本政府観光局発表)。国別にみると、人数では中国が最多で、韓国、台湾が続いています。日本を何度も訪れるリピーターの増加やLCC路線の充実により、地方空港から直接地域に入る旅行者も増えています。2019 年は、すでに成熟市場となっている中国、韓国、台湾、香港からの訪日外国人旅行者の伸び率はやや鈍化するものの、欧米や東南アジアからの旅行者の伸びが期待されることから、訪日外国人旅行者数は 3,550 万人(前年比+12.3%)と推計します。

(参考) 2019 年の中国の大型連休(春節および国慶節) (中国国家国務院の発表より作成)

・宿泊施設の多様化と民泊の利用

近年、古民家や歴史的建造物を活用した宿も増え、その地に伝わる生活文化の体験が旅行者の関心を集めています。これらの宿泊施設では、地域ならでは、日本ならではの宿に泊まりたいというニーズから、訪日旅行者の利用も増えています。2018 6 月の住宅宿泊事業法(民泊新法)施行後の訪日外国人による利用は約 7 割で、宿泊のスタイルの一つとなっています。

・「ラグビーワールドカップ 2019™日本大会」が日本各地を舞台に開催

世界のラグビーファンには欧米を中心として富裕層も多く、熱心なファンが世界各地から日本を訪れることが予想されます。また、大会の開催期間が長い上に、 本各地(札幌市、釜石市、熊谷市、調布市、横浜市、袋井市、豊田市、東大阪市、神戸市、福岡市、熊本市大分市)の 12 のスタジアムで試合が開催されることから、開催地を訪れる外国人旅通じた地域経済への波及効果も期待されます。

(参考) 訪日外国人旅行者数、および出国日本人数と為替の推移


周年:日本-オーストリア友好 150 周年
   日本-ハンガリー友好 150 周年
1 月 6 日(日)
7 日(月)
大河ドラマ「いだてん」放送開始
天皇陛下即位 30 年
2 月 5 日(火)
23 日(土)
24 日(日)
若年層向けホテル「星野リゾートBEB5軽井沢」開業
大阪城公園に「クールジャパンパーク大阪」開業
天皇陛下在位 30 年記念式典
3 月 16 日(土) 「ムーミンバレーパーク®」がオープン(埼玉県飯能市)
4 月 4 日(木)
27 日(土)
30 日(火)
銀座に日本初の「MUJI HOTEL GINZA」開業
GW10 連休(~5 月 6 日 2019 年限り)
退位礼正殿の儀
5 月 1 日(水) 皇太子さま即位、新元号へ
6 月 28 日(金) 下旬 G20 首脳会議(~29 日 大阪)
G20 財務省・中央銀行総裁会議(福岡)
7 月 27 日(土) 南部九州総体(インターハイ)(~8 20 日)
8 月
9 月 12 日(木)
20 日(金)
28 日(土)
「The Okura Tokyo」 (旧ホテルオークラ東京本館)開業
ラグビーワールドカップ 2019™日本大会(~11 月 2 日)
第 74 回国民体育大会いきいき茨城ゆめ国体(~10 月 8 日)
10 月 1 日(火)
12 日(土)
22 日(火)
消費税 10%に引き上げ
第 19 回全国障害者スポーツ大会いきいき茨城ゆめ大会(~14 日)
即位礼正殿の儀 祝賀御列の儀 (2019 年限りの祝日)
11 月 下旬 新国立競技場完成
12 月 下旬 アクアティクスセンター竣工
2019年

2019 年中
みなとみらい新旅客ターミナルオープン
「東急プラザ渋谷」跡地など渋谷再開発地区の新ビル群が開業予定
中部国際空港にLCC向け新ターミナル開業予定

1.国内旅行

国内旅行人数は 2 8,660 万人(前年比▲3.0%)、平均消費額は 35,880 円(前年比+1.5%)と推計

観光庁の宿泊旅行統計調査では、日本人の延べ宿泊者数は、2018 年 1 月~9 月の累計で前年比 97.1%となっています。10 月は、前年同月比+2.8%(速報値)で増加傾向ですが、7 月~9 月の自然災害の影響により、2018 年の国内旅行人数は、2 億 8,660 万人(前年比▲3.0%)平均消費額は 35,880 円(前年比+1.5%)になると推計します。

2.海外旅行

海外旅行人数は過去最高の 1,890 万人(前年比+5.6%)、平均消費額は 241,500 円(前年比

2.0%)と推計

2018 年の日本人の出国者数は、2018 年 1 月~11 月の累計で 1,732 万人(前年比+5.5)と好調に推移しています。為替レートはほぼ前年並で推移しました。燃油サーチャージは、2017 年 2 月に復活し、2018 年 8 月に値上がりしていますが、8 月以降も海外旅行者数に目立った影響は出ていません。一方で、アジア方面を中心としたLCCを利用する旅行者の増加などから、平均消費額は微減すると考え、海外旅行人数は過去最高の 1,890 万人(前年比+5.6%)、平均消費額は 241,500 円(前年比▲2.0%)と推計します。

3.訪日旅行

訪日外国人旅行者数は、3,160 万人(前年比+10.1%)と推計

2018 年の訪日外国人旅行者数は、9 月は自然災害の影響で 5 8 か月ぶりに伸率がマイナス(▲5.3%)となりましたが、10 月の訪日外国人旅行者数は 264 万人(前年同月比+1.8%)、11 月は 245 万人(同+3.1%)となり、1 月~11 月の累計では 2,856 万人(同+9.1%)となっています。12 18 日には、3,000 万人を突破したと発表されました。2018 年の訪日外国人旅行者数は、3,160 万人(前年比+10.1%)になると推計します。

<生活者アンケート調査方法>
調 査 地 点:全国 200 地点、各層に比例配分
調査実施期間:2018 年 11 月 1 日~11 13
調 査 対 象:全国 15 歳以上 79 歳までの男女個人
サ ン プ ル 数:1,200 (1 地点 6 名×200 地点)
調 査 方 法:専属調査員による個別訪問調査(100%回収)

<報道関係の方からの問い合わせ先>
JTB 広報室 03-5796-5833

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