CAREER & CULTURE

CROSS TALK

座談会|新入社員×指導社員×メンター社員

新入社員1人に、役割の異なる教育担当が2人。
大切な始まりの1年を、不安なく成長に結びつけてもらうための体制を、座談会で紹介します。

※内容は取材当時のものです

座談会|新入社員×指導社員×メンター社員

新入社員1人に、役割の異なる教育担当が2人。
大切な始まりの1年を、不安なく成長に結びつけてもらうための体制を、座談会で紹介します。

※内容は取材当時のものです
メンター社員

早川 優樹 Yuki Hayakawa

株式会社JTB
ビジネスソリューション事業本部
第六事業部
2020年入社

仕事内容
法人営業として、アーティストのファンクラブツアーなど、エンタメイベントの企画提案を中心に担当している。通常の法人営業とは異なり、ツアー参加のお客様と接することが多いのが特徴。やりがいを感じるのは、現場でお客様の喜ぶ姿を見たとき。
新入社員

野田 鈴夏 Rina Noda

株式会社JTB
ビジネスソリューション事業本部
第六事業部
2023年入社

仕事内容
法人営業として、社員旅行や研修旅行、イベント案件の提案・手配・添乗・精算業務に携わっている。入社して驚いたのは、添乗の機会が意外に多いこと。これまで、ニューカレドニア、ハワイ、伊香保などに同行している。
指導社員

森 美聖 Misato Mori

株式会社JTB
ビジネスソリューション事業本部
第六事業部
2020年入社

仕事内容
法人営業として、企業の社員旅行や報奨旅行、社員総会、式典などの運営を担当。また、企業ごとの課題に基づき、工場見学ツアー動画の制作、周遊型観光バスを活用した誘客施策、沖縄市の魅力拡大に向けた自治体案件など、幅広い仕事を手がけている。

指導社員・メンター社員とは?

新入社員の成長を中心となって支える先輩社員。指導社員は主にOJTによる業務指導を、メンター社員は気持ちのサポートを担当します。期間は原則1年ですが、多くの場合はその後も同じ部署に所属し、長く信頼関係を築いていきます。

「絶対、いい人に違いない」。

1人の新入社員に、教育担当が2人。その体制を、野田さんはどう受け止めていましたか?
野田

野田

嬉しかったです。学生から社会人になることで毎日は大きく変わりますし、自分がどんな仕事をするのか、その中でどう成長していけるのか、事前にはイメージしきれないこともたくさんある。その不安を軽くするうえでも、2人の先輩についてもらえるのはすごく心強い。同期とも「手厚いよね」と話していました。
先輩2人と対面したのは、どんなタイミングでしたか?
野田

野田

入社して最初の数週間は、JTBグループ共通の新入社員研修(※)があります。総仕上げとして、添乗員の資格を取るために旅程管理研修に参加し、終了するといよいよ配属先に着任。 2人と出会ったのはそのタイミングでした。
森

その日に向けて、私たちもいろいろと準備をしていました。指導社員やメンター社員として任命されたのが4月に入る手前くらい。そこから育成計画を立てたり、教える側としての姿勢を学ぶ研修を受けたり。
早川

早川

指導社員とメンター社員が話し合って、それぞれにすべきことの定義づけもしました。せっかく2人いるので、うまく相乗効果を出していきたいですから。

※JTBグループ新入社員研修:JTBグループ基礎研修では、JTBグループ社員として必要な基礎知識を学びます。社会人としてのスキルアップを図るだけでなく、グループ各社を超えた同期の絆を育むことができます。添乗員として業務をおこなうために必要な「旅程管理主任者資格」を取得するため旅程管理研修も新入社員研修にて実施しています。(入社年度により実施内容は異なります)

育成する側もしっかり体制を整えるのですね。
森

準備期間は少し短めだったものの、下地はつくれたのかなと思います。まわりには指導社員やメンター社員を経験した先輩が多いので、走り出してからでも何かあれば相談できますし。私も早川さんも初めての任命だったのですが、少なくとも私は大きな不安もなくスタートを切れました。強いて挙げるなら——これは不安とは違うかもしれませんが、野田さんに会うまでは「どんな人だろう」というドキドキはありました(笑)。
早川

早川

そう、自分よりすでに優秀な人だったら「何を教えればいいのか」という(笑)。
そういうドキドキは、野田さんの側にもありそうですね。
野田

野田

それが、まったくなかったです。これは私の入社動機でもあるのですが、JTBグループは面接やOB訪問で出会う社員が本当にいい人ばかり。例外なく「この人と一緒に働きたい」と思えました。ということは、指導社員もメンター社員も「絶対にいい人に違いない」と。
実際にそうだったわけですね。
野田

野田

はい。もちろんです(笑)。

先輩18人との面談。

改めて、森さんと早川さんの役割を教えてください。
森

指導社員として、業務全般についての育成を担当しています。本人の成長に合わせつつ、メールの書き方や電話の受け方といった初歩から、営業現場での立ち居振る舞いまで。野田さんが自走できるようになってからは、世話を焼きすぎないようにしながら、業務量などを見て必要なときにサポートしています。
早川

早川

僕はメンター社員という呼び名のとおり、精神面のサポートを行っています。不安や迷いを抱えすぎていないか見守りながら、いい気分転換のきっかけをつくる。方法は人によってさまざまですが、どんなことでも気軽に相談してもらえる関係性が大前提。だからこそ、新入社員と立場が近い2年目、3年目の先輩がメンター社員をつとめることが多いのです。
野田さんを育成するうえで、森さんが気をつけたのはどんな点ですか?
森

野田さんが「課のみんなに頼れる環境をつくること」を大切にしました。指導社員になったとき、上司とも相談しながら自分の業務量を抑え、できるだけ野田さんに時間を充てられるよう調整しました。でも、繁忙期にはどうしてもそれが難しくなる。もし私がいなくても、誰かに相談できるようにしておきたかった。それに、特に営業という業務の場合、得意分野やスタイルは人それぞれです。私のやり方が野田さんにフィットするとは限りません。だからこそ、できるだけ多くの先輩から学べる機会をつくり、自分に合うスタイルを発見してもらおうと思いました。
野田

野田

18人いる課の先輩たちと、30分ずつ面談する場を設けてくださりました。みなさんがどんな案件を担当しているのかを聞いたり、営業同行のお願いをしたり。一気に垣根がなくなった気がしました。私は入社から今まで「聞きたいことがあるのに聞けない」という状況になったことが一度もないです。あの面談の場があったおかげだと思っています。
森

先輩の中には、本当は優しいのにコワモテで、新入社員が話しかけづらそうな人もいて(笑)。そのハードルをなくしたかったのもあります。
いろいろな先輩に同行してみて、スタイルの違いは感じましたか?
野田

野田

本当に人それぞれでした。たとえば森さんは、一言でいうなら「意志のある営業」。クライアントの経営層とも堂々と向き合って、「一緒に何ができるか」を議論できる強さがある。一方で早川さんは、営業の場にも人柄のよさがにじみ出て、とても和やかな雰囲気なのです。さまざまなスタイルに触れるのはそれだけで勉強になるし、自分が活かせそうな部分も見つけやすい。すごくいい機会を用意してもらえたと思います。
森

野田さんは、学んだこと、やるべきことの整理をちゃんとするんですよね。箇条書きでパッとまとめるとか。新入社員のうちからそれができるのはすごく強いし、伸びやすいんだろうなと思います。これから入社する方にも、ぜひマネしてほしいポイントです(笑)。
早川

早川

お客様の懐に入っていくスキルとか、すでに僕より優秀なところもたくさんあります(笑)。

「どうでもいい話」がつくる安心。

早川さんは、どのように野田さんの気分転換を支えたんですか?
早川

早川

野田さんはお酒が大丈夫な人だったので、ときどき飲みに行きました。といっても、仕事の話はほとんどしない。休みの日に何をしているかとか、どうでもいいような雑談ばかりです。業務については指導社員の森さんがしっかり教えているので、そこは意識して棲み分けていました。
野田

野田

その「雑談」がいいんですよね。私は今、毎日会社へ行くことがとても楽しみです。仕事が面白いのはもちろんですが、早川さんや森さんや、先輩・大好きな同期たちとおしゃべりするのが本当に楽しみ。確かにその中身はどうでもいいようなことなのですが、それを話せる相手がたくさんいるのは安心感につながるし、仕事へのモチベーションも湧いてくる。会話の力ってすごいなと、改めて感じています。
早川

早川

そうであれば嬉しいですね。新入社員のうちは当然といえば当然ですが、野田さんは最初の頃、少し自信がなさそうに見えることがありました。それがいまや、すっかり見違えた。仕事を回せるようになってきたことももちろんあるでしょうし、いい人間関係が築けていることも理由かもしれないですね。

大荒れの初添乗。

入社1年目は大変なことも多いと思いますが、印象的な出来事は?
野田

野田

初めて1人で添乗した国内旅行が大雨でした。ロープウェイに乗って山の上からいい景色を眺めるはずが、何も見えない。添乗業務を行いつつ、行程変更も大急ぎで進めて……本当に慌てました。ただ心強かったのは、森さんから遠隔でアドバイスを受けられたこと。おかげで、なんとか乗り切ることができました。この経験があってから、雨の場合の事前準備に力を入れるようになりましたし、臨機応変に対処する力も上がったのではないかなと思います。
早川

早川

秋の繁忙期も大変そうだったよね。
野田

野田

やることだらけで圧倒されてしまいました(笑)。先輩たちが大忙しの中、私が担当するお客様も出発のタイミングが一気に重なった。「ここが踏ん張りどころだ」と思ってはいたものの、だんだん限界も見えてきて。このときも、頼ったのは森さんでした。
森

2人でカフェに行きましたね。野田さんの抱えている業務を棚卸ししながら、それぞれがどんな状況にあるのか、どう動かしていくべきかを整理して。
野田

野田

森さんもすごく忙しいのに、3時間くらい付き合ってもらいましたよね。もう、感謝しかないです。
かなり寄り添ってもらえた印象ですね。
野田

野田

本当に頼もしいです。私は感情が顔に出やすいタイプなのですが、森さんにはいつも余裕があって、もちろん質問には的確に答えてもらえる。すごく安心できます。早川さんも、私がチャットで質問したことに対して、わざわざ席まで説明に来てくださったりします。まさに最初の想像どおり、いい先輩しかいないです。

教える。それだけではなく、教えられる。

これまでを振り返って、2人の先輩は野田さんにとってどういう存在ですか?
野田

野田

「何を教わったか」と聞かれてもポイントを絞れないくらい、本当にありとあらゆることを教わっていて。社会人として、そしてJTBグループの一員として、私の基礎をつくってくださった存在だと思っています。
森

嬉しいです。ただ、私のほうも野田さんからいろいろと学ばせてもらっています。たとえば野田さんには、新しいものをどんどん取り入れていく姿勢がある。業務効率化のために導入している新しいシステムも使いこなして、私のほうが情報を教えてもらっているくらいですから。
早川

早川

僕も勉強になっています。特に「どうすれば伝わるか」を考えるいい機会になりました。当然のことですが、新入社員は業務の仕組みを知りません。その背景を説明せずに、ピンポイントの知識やノウハウだけを教えても本当の理解にはつながらない。相手の目線に立って話すことの大切さを感じましたし、野田さんと接するときには常に意識していました。
野田

野田

森さんと早川さんが、ちゃんと私に届くように教えてくださっているのはいつも感じています、それもあるから、私は安心して学ぶことができているんだと思います。まだまだ成長の途中ですが、お二人に教えていただいたことがきっと、これからの大切な土台になってくれるはずです。

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